李家祺＝文 

香港と深圳の境目にある河套深港科學(xué)技術(shù)イノベーション協(xié)力エリア內(nèi)の実験室での研究、広州市南沙區(qū)の創(chuàng)新工場でのプロジェクト発表會、珠海市橫琴のオフィスビルでの越境業(yè)務(wù)など、ＧＢＡではどこでも意気盛んで気迫に満ちた光景が見られる。近年、夢を抱いた創(chuàng)業(yè)者たちがここに來て、奮闘の日々を送っている。 

場所や資金をサポート 

一筋のレーザー光が高精度測定顕微鏡によってサブミクロン粒子をはっきりと見えるようにしたばかりか、「サブミクロンサイズのピンセット」のようにそれらの粒子を正確に移動させられる。広州市の南沙粵港澳（國際）青年創(chuàng)新工場にある広州市凱佳光學(xué)科技有限公司（以下、凱佳社）では、科學(xué)研究者たちがこの「光ピンセット」というハイテク製品を急ピッチで調(diào)整中だ。 

「數(shù)々の技術(shù)的な難関を克服し研究開発した獨自の知的財産権を持つホログラフィック光ピンセット製品は、細胞や細菌の移行など幅広い実験に応用可能です」。凱佳社総経理で「85後」（１９８０年代後半生まれ）創(chuàng)業(yè)者の婁凱さんは語る。 

江蘇省出身の婁さんは２０２１年に香港科技大學(xué)の溫維佳教授と協(xié)力し、南沙粵港澳（國際）青年創(chuàng)新工場に凱佳社を設(shè)立し、精密な光學(xué)機器の研究開発に力を注いでいる。 

「技術(shù)を何年も磨いてきましたが、創(chuàng)業(yè)は生まれて初めてのことでした。創(chuàng)新工場に用地の提供から政策の解説、そして市場ルートとの橋渡しなどまでやってもらい大変助かりました」と婁さんは感謝の言葉を口にした。 

広州市南沙區(qū)の香港科技大學(xué)霍英東研究院は南沙粵港澳（國際）青年創(chuàng)新工場の運営機関だ。３萬２０００平方?以上の面積を誇る同研究院內(nèi)に、創(chuàng)新工場はハッカースペースをつくり、スタートアップしたチームにオフィスや共同実験室、研究開発テスト、設(shè)備やテスターなどのサービスを提供し、運営コストを削減させた。 

「會社設(shè)立當初、創(chuàng)新工場からオフィスをもらい、専用の実験室までサービス価格で貸してもらえたことで、金銭的負擔が大幅に減りました」と婁さんは振り返る。 

創(chuàng)新工場はこのほかにも創(chuàng)業(yè)者が企業(yè)を運営していく上での政策指導(dǎo)やアドバイスも行っている。當初、婁さんは會社を小規(guī)模?零細企業(yè)として登記しようとしたが、創(chuàng)新工場のスタッフから南沙區(qū)が行っている科學(xué)技術(shù)型企業(yè)向けの奨勵政策の説明を受けたばかりか、市場の見方や考え方まで教えてもらい、協(xié)力パートナーの企業(yè)的規(guī)模や資質(zhì)を重視するクライアントは少なくなく、小規(guī)模?零細企業(yè)（８）は資金調(diào)達ルートや市場の展望が比較的限られると教わった。 

「會社の実際の成長を加味し、創(chuàng)新工場のアドバイス通りに、21年に企業(yè)を小規(guī)模納稅人から一般納稅人に変更しました。これによって、會社はより多くの協(xié)力パートナーからの信頼を得て、販売?サービス體系をさらに整えられました」と婁さん。 

広東省では近年、創(chuàng)新創(chuàng)業(yè)コンクールを開催してハイテク産業(yè)プロジェクトの大事な擔い手の発掘?育成に取り組んでいる。南沙粵港澳（國際）青年創(chuàng)新工場が企畫?運営する香港科技大學(xué)賞金１００萬元國際創(chuàng)業(yè)コンクールの広州予選が22年に行われ、凱佳社のプロジェクトがその予選の１位となり、知名度アップにつながった。その年の凱佳社の売上高は１０００萬元を突破し、昨年は２３００萬元以上だった。 

秩序立った環(huán)境づくり 

19年４月、珠海市にある橫琴粵澳深度協(xié)力エリアにやって來た「90後」のマカオ人の黃茵さんは橫琴?マカオ青年創(chuàng)業(yè)バレーで灣谷科技研究（珠海市）有限責任公司を登記?設(shè)立し、マカオ本社が研究開発した中醫(yī)薬製品を生産している。近年、橫琴での業(yè)務(wù)量は増える一方で、黃さんの収入も大幅に上がったが、彼女の個人所得稅は珠海ではなくマカオ基準で支払われている。 

広東?香港?マカオで個人所得稅の徴収基準は異なる。稅務(wù)部門は橫琴で働くマカオ居住者や、深圳の前海協(xié)力エリアや河套深港科學(xué)技術(shù)イノベーション協(xié)力エリアで働く香港居住者、南沙で働く香港?マカオ居住者に対して「港（香港）人港稅」「澳（マカオ）人澳稅」政策を?qū)g施した。これにより、個人所得稅が香港ならびにマカオでの課稅負擔を上回ればその部分は免除されるようになった。また、「香港?マカオ居住者優(yōu)遇減免試算」オンラインサービスが打ち出されたことで、関係者はスマホ上で稅金還付が手軽に申請できるようになった。「複雑な三つの地域の規(guī)則のすり合わせや、スマート化したデータの瞬時計算によって、使いやすく実用的になりました」と黃さんは感想を語った。 

近年はＧＢＡ三地域の経済ルールのすり合わせやシステムの連結(jié)が進み、市場の一體化レベルが向上し、ＧＢＡの若い創(chuàng)業(yè)者により良い創(chuàng)業(yè)環(huán)境と多くのチャンスをもたらしている。 

この中で、橫琴とマカオの中醫(yī)薬産業(yè)協(xié)力も多くの恩恵を受けている。21年９月に発表された「橫琴粵澳深度協(xié)力エリア建設(shè)の全體プラン」によって、マカオで認可され登記し、協(xié)力エリア內(nèi)で生産する中醫(yī)薬製品、食品および健康食品は「マカオ製品検査」「マカオ製造管理」「マカオ設(shè)計」のロゴの使用が認められるようになった。黃さんはこれについて、マカオは土地資源に限りがあり、企業(yè)の生産能力拡大も制限されているため、これらのロゴの使用が認められることにより、関連製品のブランドを守り、もともとの市場と顧客を安定化させ、マカオ関連企業(yè)の協(xié)力エリアへの投資をよりよく呼び込めると考える。 

経済ルールの秩序立ったすり合わせに従って、橫琴とマカオ両地の産業(yè)協(xié)力が加速し、橫琴で登記されたマカオの醫(yī)薬品?健康食品企業(yè)は４０００社を超える。広東?香港?マカオが共同発表した１８３項目から成る「ＧＢＡ基準」は食品、中醫(yī)薬、高齢者介護など32分野をカバーしている。「基準が統(tǒng)一されることで、全國という大きな市場に製品を広めやすくなります」と黃さん。 

ＧＢＡ內(nèi)のビジネス環(huán)境と創(chuàng)業(yè)支援政策、融合的発展のレベルが向上するに伴い、多くの若者がＧＢＡを拠點とし、創(chuàng)業(yè)する中で成長している。ＧＢＡで創(chuàng)業(yè)?就職する若者たちの多くが、ＧＢＡは全體的な概念となりつつあり、「ＧＢＡ青年」の夢を支えていると考えている。 

?人民中國インターネット版?より2024年12月17日