中國の有人宇宙船「神舟6號」が17日未明に無事帰還したことを受け、海外の通信社は次々に速報を流した。
▼AFP通信
5日間の飛行を成功させた中國2度目の有人宇宙船「神舟6號」は17日未明、地上に無事帰還した。世界の宇宙大國を目指す中國にとって、新たな一章だ。中國の有人宇宙飛行は今回が2度目。中國は舊ソ連と米國に続き、2003年10月の「神舟5號」の歴史的飛行によって、人類を宇宙に送り込んだ3番目の國となった。2003年の処女飛行では、楊利偉飛行士は帰還カプセルに座ったままで、宇宙服も脫がなかった。これと対照的に「神舟6號」の費俊竜?聶海勝両飛行士は帰還カプセルから軌道モジュールへと移り、かさばる宇宙服を脫いで、活動的な普通の作業服に著替えた。今回の飛行は中國全土を夢中にさせ、無數の中國人がテレビ中継に見入った。中國政府は有人宇宙飛行計畫を利用して愛國主義を発揚するほか、農村部住民の科學技術への興味を向上させる考えだ。
▼ロイター通信
「神舟6號」は5日間の地球周回を終え、17日に「帰宅」した。著地は無事成功し、両飛行士の體調も良好。地球軌道を計76周回した両飛行士は帰還後、英雄的な歓迎を受けることになる。中國の雄大な宇宙計畫は、比較的低予算で実施された。中國は日増しに信頼性が高まるキャリアロケット「長征」シリーズで、すでに衛星50基以上を打ち上げている。
▼AP通信
5日間の軌道周回を経て、宇宙飛行士2人を乗せた中國の宇宙船は17日未明、中國北部の砂漠地帯にパラシュートで著地した。「神舟5號」と比べ「神舟6號」は、飛行時間も複雑さも増した。中國メディアは過去1週間大量の報道を流し、無重力狀態で費俊竜飛行士が宙返りしたり、食べ物を浮かべるシーンを映し出して、飛行士の個性や、リラックスして楽しんでいるイメージを伝えた。
▼DPA通信
中國の2度目の有人宇宙飛行は17日未明、著陸の成功で幕を閉じた。「神舟6號」の費俊竜?聶海勝両飛行士は飛行中、帰還カプセルと軌道モジュール間の移動、宇宙服の著脫、両船內での運動など、一連の安全?後方実験を見事に成功させた。これらの実験は將來の雄大な宇宙飛行、ドッキング、スペースラボへの地ならしとなるものだ。両飛行士は、飛行中に少なくとも2度の軌道修正を行った。
「人民網日本語版」2005年10月17日