中國中央テレビの古典普及番組「百家講壇」で爆発的な人気を集めた、北京師範大學の于丹教授の「論語」を読み解くシリーズ講座の內容を一冊の本にまとめた『于丹〈論語〉心得』の日本語版が9月に出版されることになった。中國でベストセラーの座を長期間制覇してきたこの本の、「論語」の研究が盛んな日本での売れ行きが期待されている。
2カ月前に、于丹さんは特別來賓として京都で開催された世界孔子學院フォーラムに參加し、30分間の即席スピーチで萬雷の拍手を博した。この間、すでに5、6社の日本の出版社が、日本語版の出版について『于丹〈論語〉心得』の出版元である中華書局と打ち合わせをおこなっている。
「チャイナネット」2007年7月30日
背景資料
『于丹〈論語〉心得』 于丹?著
2006年10月、于丹の『論語』を読み解くシリーズ講座が中央テレビで放送されると、視聴者の間に強烈な反応が巻き起こり、またたくまに刊行された『于丹〈論語〉心得』 は、異例の速さで書籍ランキングのトップに躍り出た。
本書は中國人の宇宙観、精神観、処世術、交際術、品格や教養、理想と人生観などさまざまな方面から、大衆向けに分かりやすく『論語』を読み解いたものである。「『論語』は古典だが、現代人の生活と必ずしもかけ離れたものではなく、私たちの心が求めている満ち足りた生活を送るにはどうすればいいかということを教えてくれる」と著者は考えている。 (中華書局2006年11月出版)
「人民中國」より 2007年7月30日