マージャンは中國(guó)各地に幅広く浸透しており、社會(huì)の各層、各家庭で行われている、民間では最大規(guī)模を誇る娯楽だ。最近メディアでは、専門家や學(xué)者を招いてマージャンを世界無(wú)形文化遺産に申請(qǐng)すべきかについて討論しているが、専門家らの態(tài)度はまちまちだ。
中國(guó)世界民族文化交流促進(jìn)會(huì)?マージャン文化交流センターの江選旗?主任は、「中華圏のマージャン文化は奧が深い。世界遺産への申請(qǐng)で、マージャン文化を伝統(tǒng)回帰させることができるだろう。マージャンは、発明された當(dāng)初は賭け事のためのものではなく、知力を高める一種のゲームだった。ゲームにはルールがあるもので、マージャンも例外ではない。ルールを守ることが、教養(yǎng)、學(xué)問、知識(shí)、徳の表現(xiàn)でもあった」と述べる。
「端午節(jié)」が韓國(guó)によって先に世界遺産に申請(qǐng)された(江陵端午祭)ことを受けて、ある學(xué)者は「中國(guó)も自國(guó)の文化遺産を保護(hù)するため、マージャンを世界遺産に申請(qǐng)するべきだ」としている。
上海社會(huì)科學(xué)院の陸震?研究員はこれに反対だ。陸研究員は、「マージャンの遊びすぎで本職がおろそかになる人もおり、時(shí)間の無(wú)駄でもある。マージャンの賭けに參加したことが原因で、多くの家庭で不和や喧嘩が起こっている。マージャンのために犯罪を犯す人も多い。もしマージャンが世界遺産に認(rèn)定されれば、世界文化遺産という名義の下、マージャン卓に向かう人はさらに増えるだろう。このことは國(guó)と民族にとって一種の災(zāi)難となる」と述べる。
北京で長(zhǎng)年プランナーを務(wù)める譚飛氏はこの意見に異論を唱える。譚氏は「賭け事の罪をマージャンに一方的になすりつけることはできない。これはサッカー、バスケットボールでも同じことだ。竜船(ドラゴンボート)や、競(jìng)馬、綱引きでさえ、賭け事をしたい人にとっては、賭けの対象となりうる。しかも、マージャンは數(shù)學(xué)、統(tǒng)計(jì)學(xué)、確率學(xué)などの原理をもち、頭を十分に使う遊びだ。これはすばらしい発明なのだ」と語(yǔ)る。
揚(yáng)州大學(xué)社會(huì)発展學(xué)院?ソーシャルワーク學(xué)科の薛平等?主任は中立の立場(chǎng)を表した。薛主任は、「マージャンを世界遺産に申請(qǐng)することで、中國(guó)の伝統(tǒng)的な文化を世界に広めることができる。これは知恵にあふれたゲームであり、中國(guó)人が申請(qǐng)することも道理にかなっている。しかし、多くの中國(guó)人がマージャンを賭け事に利用していることは軽視できない。しかも賭けは広く普及しており、マイナスの影響も大きい。マージャンの世界遺産申請(qǐng)によって、社會(huì)への利益が大きいか、それとも害が大きいのか、慎重に見極めるべきだ」としている。(編集SN)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」 2009年2月17日