中國広東核電集団の大亜灣原子力発電基地に建設された世界最大の原子爐冷卻材喪失事故(LOCA)評価実験裝置の調整が手動ですべて完了した。中國にはこれまで大型のLOCA評価実験裝置がなかったが、これで原子力発電所運営の安全性が高まり、原子力発電所の建設コストを抑えることができるようになった。「科技日報」が5日伝えた。
LOCA評価実験裝置は、冷卻材配管の破斷による冷卻材喪失事故時の原子力発電所の熱エネルギー環境と化學環境を再現し、事故時および事故後に原子力設備が正常に運転するかどうかを検査する実験裝置。原子力島で最も安全性が求められる電気設備は開発後、LOCA実験に合格しないと原子力発電所に納品できない。これまでは唯一海外の研究所が大型のLOCA評価実験裝置を保有していたが、技術の提供を拒んでいた。
大亜灣原子力発電基地の実験裝置には3臺のLOCA爐があるが、うち3號爐は20.8立方メートルの容量で世界最大。蒸気熱衝撃試験が行われ一度で成功した。この実験裝置は中國で唯一大型の原子力島の設備と第3代原子力発電ユニットのLOCA評価ができる実験裝置で、原子力発電と風力発電の設備國産化を目指す中央政府からの支援を受けている。完成後は、第2代追加ユニットや第3代ユニットなど國産設備の評価を擔當する。
?人民網日本語版?2009年8月5日 |