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青銅で作られた珍しい人面像。これらは體格が大きいほか、目玉が突出し、耳は獣の耳のように非常に大きく、口は耳のあたりまで広がっている。不思議な形であると同時(shí)に、微笑むようなその表情は、神秘と親しみを感じる。

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三星堆博物館は、四川省広漢市の西郊外、省都の成都市から約40キロの三星堆遺跡北東部にある大型の現(xiàn)代的な歴史博物館である。

遺跡の総面積は12平方キロ。四川省で発見された遺跡の中で最も広く、最も出土文物の分布年代が幅広く、最も文物が美しく、最も文化的価値が高い古城、古代文化遺跡である。1998年、國務(wù)院より「全國重點(diǎn)文物保護(hù)単位」に指定され、いまでは世界文化遺産にもリストアップされている。

1929年春、一人の農(nóng)民が、溝を掘っていた時(shí)に偶然、美しい色をした玉を見つけた。これが、數(shù)千年前の古代王國が眠りから覚めた瞬間だった。

専門家は當(dāng)時(shí)、璧、環(huán)（いずれも輪の形をした玉）などの珍しい文物400點(diǎn)以上を発掘し、それ以降、數(shù)十年の考古學(xué)発掘を経て、大きな成果を上げている。古城壁遺跡の確認(rèn)、宮殿遺跡の発掘、數(shù)え切れない文物の出土なども重要だが、特に、1986年に２つの殷（商）代の大型祭祀遺跡が発見され、千を超える貴重な文物が出土したことで、國內(nèi)外から注目を集めた。

三星堆博物館は、1992年８月に起工、1997年10月に竣工し、一般公開された。敷地面積は20ヘクタール、主館面積は7000平方メートルある。博物館の外観は、地形、史跡、文物の造形蕓術(shù)を結(jié)合させた趣を追求し、原始的要素と現(xiàn)代の息吹を融合させている。ホールは現(xiàn)代化されていて、『古城古國古蜀文化陳列』をメーンテーマに、三星堆遺跡及び２つの大型祭祀遺跡から出土した陶器、玉器、骨器、金器、青銅器などの千點(diǎn)以上の貴重な文物を展示している。

三星堆遺跡の文物は、歴史的、科學(xué)的、文化的価値があるだけでなく、蕓術(shù)的な鑑賞性にも富んでいる。初めて公開された頃には、內(nèi)外の人々のため息を誘い、特に、青銅人頭像は多くの人を驚かせた。

三星堆遺跡には二つの祭祀遺跡があり、全身立像、人頭像、人面像を含む、等身大の青銅器70數(shù)體が出土した。多くの専門家は、祭祀の場として使われた時(shí)期は、殷（商）（紀(jì)元前17世紀(jì)～前11世紀(jì)）に相當(dāng)すると考えている。

出土した青銅人像は、中國でも前例のない形だったため、中國の冶金と彫塑蕓術(shù)の歴史に大きな意義を持ち、一連の謎を殘すことになった。専門家は、文物の表面に殘る焼け跡から、古代蜀族が盛大な祭事で使ったものだと推測できるという。祭事の対象は、天や地、山や川などの自然界の神様だった。

青銅人像と人面像は、高い確率でいけにえを象徴していると考えられ、人を捧げる代用品となっていた。この種のいけにえの代用品を火にあぶってから埋葬する儀式は、甲骨文字の中にしばしば見られる「燎祭」に當(dāng)たる。

ここから、古代蜀族が、祭事や儀禮制度において、中原の殷文化の影響を受けていたことがわかる。しかし、青銅人面像などは強(qiáng)烈な地域色を示し、殷文化の特徴は見られず、古代蜀族の青銅器文化の蕓術(shù)的成熟を反映している。

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