世界的な地學(xué)雑誌「Earth-Science Reviews」の最新刊において、中國(guó)科學(xué)院地球化學(xué)研究所の劉再華?研究員らによる文章「大気中のCO2吸収源見積もりの新方向：炭素塩による溶解、地球規(guī)模の水循環(huán)、水生生物の光合成による影響を総合的に考慮」が掲載され、注目を集めた。
同文章は劉研究員らがこれまでに行った研究「重要なCO2吸収源（カーボンシンク）の可能性をもつ、地球規(guī)模の水循環(huán)による無(wú)機(jī)炭素の溶解」を基礎(chǔ)に、新たな観點(diǎn)を全面的に説明するものだ。「科學(xué)時(shí)報(bào)」が15日に伝えた。

　現(xiàn)在、地球の大気におけるCO2吸収源の研究は主に、海洋におけるものと、土壌?植被によるものに集中している。
劉研究員らは理論計(jì)算と野外観測(cè)データを元に、以下の內(nèi)容を発見した。

　地球規(guī)模の水循環(huán)に伴う、重要な大気中のCO2吸収源が存在するが、これまで過(guò)小評(píng)価されてきた。これは炭酸塩による溶解、世界規(guī)模の水循環(huán)、海洋および陸上の水生植物の光合成により発生するものだ。これらの吸収源によるCO2吸収量は毎年8億2400萬(wàn)トンに上り、人類の活動(dòng)により排出される二酸化炭素量の10％にあたる。このうち4億7200萬(wàn)トンは、海上の降水（年間2億2800萬(wàn)トン）と陸地の河川の流れ（年間2億4400萬(wàn)トン）により海洋に流れ込み、1億1900億トンは大気に再び放出され、年間2億3300萬(wàn)トンが有機(jī)炭素の形で陸地の水生生態(tài)システムに保存される。このため実質(zhì)的な吸収量は年間7億500萬(wàn)トンとなる。（編集SN）

　「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2010年4月15日