中國の第4次北極科學調査隊は科學調査任務を順調に終わらせ、20日午前に極地科學調査船「雪竜」で上海?浦東にある中國極地調査國內基地の埠頭に到著した。國家海洋局と上海市政府が歓迎式典を行った。「新華網」が20日に伝えた。
第4次北極科學調査は期間が82日間に上り、中國がこれまでに行った北極調査の中で最も長期にわたった。調査船「雪竜」の航海距離は1萬2千海里以上に上ったほか、到達した最北地點は北緯88度26分に達し、中國航海史の新記録を樹立した。
第4次北極科學調査では、▽北極海氷の急速な変化▽海氷の急速な変化に対する北極海洋生態システムの反応--という2つの科學目標をめぐり、135カ所の海洋地點での総合調査、1カ所の長期氷上基地での観測、8カ所の短期氷上基地での観測、北極點での観測を行った。調査範囲は南北2300海里、東西1100海里にわたり、ベーリング海、ベーリング海峽、チュクチ海、カナダ海盆、メンデレーエフ海嶺、フレッチャー深海平原、北極點などをカバーした。範囲の広さと內容の豊富さ、資料?サンプルの多さ、到達した緯度の高さなどは全て中國の歴代北極調査における新記録を打ち立てた。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年9月21日