31歳のジュリアさんはドイツ人だ。北京で働き始めてから2年が過ぎた。動物が大好きで、5歳のときから貓を飼って世話をしてきた。両親と同居しているときもそうだったし、北京の胡同に住む今でもそうだ。高校(ギムナジウム)のときに彼女は、様々な動物保護活動に參加した。獣醫の下で実習をすると共に、ベジタリアンのライフスタイルを選択した。
中國に來てからは、飼い主のいなくなった動物を救うために動いた。彼らを誰かに引き取ってもらうための手配などもしてきた。
ジュリアさんは北京の胡同で、レニとマビという2匹の貓と楽しく暮らしている。この2匹の貓は姉妹で、まだ1歳になっていないという。2匹は本當に仲がいい。今年の夏、ある住宅地で雌の野良貓とその4人の子供を見つけた。とても不憫だった。その後、彼女に加えて中國人夫婦が4匹の子貓を飼うことに決めた。ジュリアさんは2匹の子貓を引き取った。
楽しく暮らす貓、あるいは他の動物を見ていると、彼らに信頼されているように思い、充実感を持つとジュリアさんは言う。彼女によると、動物は正直で媚を売らない。特に彼らが子供のときは、何もかも新鮮に感じているようで、ワクワクした表情を見せるのがとても面白い。毎晩、家に帰ると2匹の子貓が彼女を待っている。3人で一緒に食事し、遊ぶ。寒い夜にはお互い寄り添う。この2匹のパートナーが、來年も健康に成長し、楽しい日々を過ごすことを彼女は願っている。
どうしてこんなに動物が好きなのかとの問いに対しジュリアさんは、子供のとき2匹の貓と一緒に成長したからだと答える。この2匹の貓が、貓の知識を彼女に與えてくれたことにとても感謝している。彼女は貓が大好きで、足に貓のタトゥーを入れているほどだ。貓は複雑な動物で、犬とは全く違うと彼女は言う。レニとマビは性格が完全に異なる。毎日彼らから新しい発見を見つける。それがとても面白いと話す。
彼女の北京生活に多くの喜びと感動をもたらしている2匹の貓だが、心配もある。彼らは部屋の中で待つしかなく、外に出ることができない。だから心から楽しむことができない。彼らが成長する上でこれは制約となる。ドイツの住宅やマンションの大多數には靜かな緑地が付いている。人々はそこでペットを好きなだけ遊ばせることができる。また、北京のような大都市で暮らす多くの野良貓も、人々の生活にとって一定の脅威になっている。免疫注射を受けている貓が少ないからだ。とはいえ、中國家庭でペットを飼う人が増えているのを見てとてもうれしいと彼女は考えている。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2016年12月13日