?
ガーデンブリッジは、蘇州河と黃浦江が合流するあたりに架かっています。橋が出來るまでは渡し舟で川を渡っていたため、この場所は「外灘にある渡し場」という意味で「外擺渡(ワイバイドゥー)」と呼ばれていました。1856年、イギリス商人のウェールズらが「蘇州河橋梁建築公司」を設立、ワイバイドゥーの近くに蘇州河をまたぐ木造の橋を建設し、「ウェールズ橋」と名付けました。これがガーデンブリッジの前身です。當時は跳ね橋になっており、橋の持ち主は通行人や馬車が橋を渡る際に「橋通行稅」を取ることにしたため、人々の強い反発を呼んでいました。そのため租界地の統治機関はウェールズ橋の東側に新たに木造の橋を建造せざるを得なくなり、老朽化したウェールズ橋を買い取って撤去しました。1907年には、現在のような構造の鉄橋に建て替えられました。ガーデンブリッジの現在の中國語名はワイバイドゥー橋と言いますが、これには通行稅を払うことがなくなって「ただで自由に渡れる橋」になった、という意味が含まれています。
ガーデンブリッジは、蘇州河両岸と外灘、バンド地區の交通に重要な役割を果たし、バンドのシンボルにもなっています。1949年以降、前後12回にわたって橋の強化や外観の修理作業が行われていますが、完成してから40年近く大規模な改修は行なわれていませんでした。
2008年4月6日、大規模な本格的改修が行われることになり、ガーデンブリッジは取り外されました。この作業は「古い姿をそのままに」を原則に、橋本體の修理や、水中の橋腳の取替えが行なわれたほか、橋身をすえつけた後、車道の舗裝や橋名稱プレートの設置、景観照明器具の取り付け、歩道デッキの敷設などが行われました。開通前には、橋全體の荷重試験も実施されました。
2009年4月10日、最新技術で補強されたガーデンブリッジが再び蘇州河にお目見えしました。
「北京週報日本語版」2010年5月25日