初代坂田藤十郎は上方歌舞伎の創始者といわれる人物で、日本の歌舞伎の400年以上にわたる歴史の中でも「坂田藤十郎」という名前は上方歌舞伎の象徴とされてきた。4代目坂田藤十郎は1931年に生まれ、21歳のとき近松門左衛門の原作「曽根崎心中」で出演した「お初」の役で一躍有名になった。2005年12月、京都の南座で正式に坂田藤十郎を襲名した。
9月21、22日の2日間、坂田藤十郎は「松竹大歌舞伎?近松座」を率いて広州の中山記念堂で公演を行う。このほど坂田藤十郎は広州公演の記者會見に臨み、「女形」の獨特の魅力は演劇蕓術の中で非常に重要な地位にあり、「女形」でなくては表現できないものだと語った。かつて梅蘭芳が日本公演を行った時、坂田藤十郎はこれを観賞しに行き、中國の京劇に対して非常に深い印象を殘したという。日本の歌舞伎と中國の京劇にはともに女形がある。京劇の女形が現代では少なくなったことに対して、坂田藤十郎はとても殘念だと語った。
「人民網日本語版」2007年7月6日