黃砂に関するわが國初の総括的レポート「黃砂年鑑」が2003年出版される。中國気象局によると、年鑑の編集を擔當する全國黃砂専門家委員會が、すでに北京で設立された。全國黃砂専門家委員には、中國科學院、國家気象センター、林業科學研究院、農業科學院など數十の科學研究機関に所屬する専門家25人が選ばれた。委員會は主に、黃砂の年間予測?予報業務の評価、年鑑の編集、黃砂の予防活動狀況に関する総括、黃砂に関連する技術開発などを行う。
専門家によると、中國北部では今年3?5月、12回の黃砂が発生し、このうち11回は、視界が1キロメートル以下の大規模な黃砂だった。黃砂の発生は2000年の15回、2001年の18回と比べて、回數的には減少しているが、その威力は拡大しており、今年11回発生した大規模黃砂のうち、さらに強力なものはここ數年で最も多い4回を記録。さらに黃砂1回當たりの発生日數が長期化しており、平均的なもので2?3日、長いものでは4日にも及んでいる。今年の統計によると、國內10の?。ㄗ灾螀^?直轄市)が特に強力な黃砂の被害に遭った。また18の省(自治區?直轄市)で黃砂が確認され、およそ4億9千萬人が被害を受けた。
専門家は、黃砂の威力が増大している主な原因として、內蒙古自治區を中心に北部地域で3年間干ばつが続いていることを挙げた。特に2001年冬季は暖冬で、地表を覆う植物が少なかったため風の影響を受けやすく、強い冷気が入ると黃砂が発生しやすかったと分析している。
「人民網日本語版」2002年12月16日