浙江省杭州市の名所として知られる西湖の景観は、多くの人々にとって、黃砂被害とは直接結びつかないだろう。日本気象研究所?環境部の気象専門家2人はこれについて、異なる説を立てている。
同研究所第一研究室の柴田清孝主任(博士)、第二研究室の千葉長主任の研究結果によると、杭州市はすでに、強い砂嵐「沙塵暴」クラスの黃砂現象の影響を受ける地域に入っており、今後はさらに深刻な被害を受ける恐れがある。
同研究所は浙江大學?気象情報災害予測研究所との間で、科學研究職員の定期的な相互派遣により、科學研究における國際協力を強化する方針だ。柴田主任、千葉主任は契約の仮調印のために杭州を訪れている。
柴田清孝博士によると、杭州市が砂嵐など黃砂現象の影響を直接受ける可能性は小さいものの、長距離を飛來する黃砂の影響が、ほこりっぽい天気の原因になっている可能性がある。
浙江省気象信息災害予測研究所の譚季青所長(博士)は、同説に賛成している。臺灣では以前、黃砂の季節に砂埃が観測されており、臺灣と緯度?経度が近い杭州が黃砂の間接的な影響を受けている可能性は大きいという。
「人民網日本語版」2004年10月13日