中國西北地方の乾燥した地域で発生する黃砂現象?砂嵐の警報サービスシステムの研究事業がこのほど終了した。同事業は科學技術部の主催で、中國気象局蘭州干ばつ気象研究所、甘粛省干ばつ気候変化?災害対策重點実験室などが研究を擔當した。
研究結果によると、中國北部のうち黃砂現象や砂嵐の発生源とされる地域は次の5カ所。
(1)甘粛省河西回廊地區(中心地:民勤県)
(2)新疆ウイグル自治區南部の南疆盆地の南側の周辺地區(中心地:和田県)
(3)內蒙古自治區阿拉善高原地區(中心地:拐子湖)
(4)內蒙古自治區鄂爾多斯(オルドス)高原地區(中心地:杭錦旗伊克烏素鎮)
(5)內蒙古自治區渾善達克地區(中心地:朱日和鎮)
同プロジェクトでは、8つの研究テーマに分かれてグループごとに研究が進められ、約50人の研究者が參加した。研究結果は、本2冊?論文70本にまとめられ、冬季から春季にかけての青蔵高原(青海?チベット高原)の地表溫度上昇が中國北部の砂嵐に與える直接的影響について初めて発表した。また、中國西北地方の干ばつ地域における砂嵐発生情況のデータバンクも作成した。
「人民網日本語版」2004年11月26日