出場選手に清潔な環境を提供し、五輪開催による環境への悪影響を出さず、五輪招致の約束事である「エコ」を実現するため、五輪科學技術委員會や五輪組織委員會の擔當部門などはこれまで數多くの環境にやさしい新技術を活用し、各競技會場を「グリーンな建物」に仕上げた。北京市科學技術委員會の楊偉光副主任が28日、北京國際プレスセンター(BIMC)で行われた「五輪事業における環境にやさしい新技術」の記者會見で紹介した。
五輪建設に使用された材料の技術基準と環境基準はすべて國家建築材料測定センターが編集した「五輪事業環境保護指南?エコ建材」に照らして定められた。これらの基準は強制的な國家基準10項目の基礎の上に、さらに適度に高めたものを採用。清華大學中國建築科學研究院を中心とするチームがエコと持続可能な発展の目標を達成する五輪建築を目指し、國內最初となるエコ建築の評価論証體系――「エコ五輪建築評価體系」を完成させた。
初歩的な統計によると、五輪事業の中で環境に考慮した事業は約190項目にのぼり、すべて最先端の実用的な選りすぐりの技術を採用した。選手村と國家體育館だけをみても、最新鋭の技術をそれぞれ36項目と26項目も応用している。選手村には國內初となる再生水を利用した熱ポンプシステムを採用。これだけでも年間6000萬キロワット時の節電となり、また騒音や排気ガスの汚染から選手村の住民を守ることもできる。
「集中型と分散型を集約した汚水処理法を導入したことで、競技會場における汚水の再生利用率は100%に達した」と楊偉光氏は紹介する。各競技會場では水資源の総合利用と節水施設を中心に、これまでにない成果を実現した。
「人民網日本語版」 2008年7月29日 |