雲南省林業庁は5日、昭通市の大山包にあるオグロヅル國家級自然保護區に今年越冬に訪れたオグロヅルが1375羽を數え、この時期では過去最多となったことを明らかにした。
大山包は中國で海抜が最も高い、オグロヅルの越冬地。オグロヅルとその越冬地、亜高山濕地生態環境を保護対象とする國家級自然保護區に指定されている。2005年1月にラムサール條約(特に水鳥の生息地として國際的に重要な濕地に関する條約)の承認を得て「國際的に重要な濕地」のリストに登録された。それまでに中國では30カ所(うち雲南省には4カ所)の濕地がこのリストに登録されている。大山包はオグロヅルの東部越冬地としては世界でもその數が最も多いことで知られる。今年10月25日午前に最初の4羽がはるか青蔵高原から例年どおり飛來してきた。
オグロヅルは世界に生息する15種類の鶴科のなかで一番遅くに発見された一種で、主に中國に生息する特有の鶴でもある。渡り鳥としては大型で、夏から秋にかけて青蔵高原で繁殖し、冬から春にかけて雲南省と貴州省の高原で越冬し、世界で最も注目を集める絶滅危懼種といわれる。中國の1級保護動物。
「人民網日本語版」2008年12月06日