瀋陽森林野生動物園の近くに飾られた東北トラの燈籠(3月11日撮影)
遼寧省瀋陽野生動物保護管理所によると、瀋陽森林野生動物園では昨年末から今年2月にかけて、11匹の東北トラが相次いで死亡したという。
動物園の報告では、この11匹の東北トラは腸炎や腎臓が衰弱して死亡。栄養狀態が非常に悪かった東北トラは、痩せて皮下脂肪が失われ、冬になってからは檻に閉じ込められていたため、さらに抵抗力が低下して病気になった。伝染病の可能性はないという。
瀋陽市野生動物保護管理所の劉暁強副所長は動物園の説明について、「管理所は東北トラの死因調査を行った。動物園の経済効果は悪く、飼料も不足していた。毎日、ほとんど肉のついていない安いニワトリの骨を食べさせていたことから、トラは栄養不良になった。去年この動物園では、2頭の東北トラが飼育員を襲うという事故があり、そのあと安全監視部門は東北トラを檻で飼育するよう要求。そのため東北トラの免疫力はさらに下がった」と話す。