北京で12日に発表された「世界風力エネルギーの展望2010」の報告では、2010年に世界の風力エネルギー業界60萬人の従業員は、平均して30分に1機の風力原動機を設置し、3機に1機は中國で、2020年までに中國國內の風力原動機の容量は、現在の10倍にあたる2億5000ワットになるだろうと予測している。
これは世界風力エネルギー協會の理事會と國際環境保護団體グリーンピースが発表したもので、2020年に風力エネルギーは世界に12%の電力を提供し、2030年には22%、 2030年になると風力エネルギーの市場規模は今の3倍になり、必要とされる投資規模は2020億ユーロ(約23兆円)に達するという。
中國は現在、世界最大の風力発電市場で、世界最大の風力発電機の生産基地である。2009年末までに中國國內の風力エネルギーの設備容量は2500兆キロワットに達し、風力電力は國內で大規模な設備容量を実現して最初の応用段階に入った。
しかし廈門大學中國エネルギー源経済研究センターの林伯強主任は、この予測データは少し楽観的過ぎ、風力エネルギー市場の將來性は期待できるが、電力網のインフラの建設を含め、まだ多くの難問を克服する必要があると話す。
中投顧問産業研究センターが発表した「2010―2015年中國風力発電業界投資分析と將來性の予測報告」によると、2009年末までに中國の風力発電の設備容量は世界の16%を占める世界第2位になり、中國が引き続き電力網の容量拡大とピーク時の電力源建設の調整という問題を解決すれば、風力発電の大規模な運用はさらに進むだろうとしている。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2010年10月13日