自然資源部津波警報センターは10月16日、2回にわたり地震津波情報を発表した。8時28分と9時3分、ロイヤルティ諸島南東のニューカレドニアでマグニチュード6.6と6.8の震源の淺い地震が発生し、観測の結果、津波は発生していないことがわかった。
半月以上前の9月28日、環太平洋火山帯にあるインドネシアでマグニチュード7.5の地震が発生し、震央の南70キロのパル灣で局所的な津波が発生し、死傷者を出した。地元政府の10月7日の発表によると、死者は1763人に達し、265人が行方不明になった。また現地の官僚は、今回の地震と津波による行方不明者は5000人を超える可能性があるとしている。これは2011年に日本で発生した津波以來の最も深刻な被害となる。
地震の頻発は環太平洋火山帯が活発期に入ったことを意味するのか。
自然資源部津波警報センターの責任者の原野氏は16日、『科技日報』の取材に応じ、「今年上半期に環太平洋火山帯で発生したマグニチュード6.5以上の大型の海底地震はわずか6回で、特に4月から7月にかけて、環太平洋火山帯の活動は空白期に入った。これは過去數十年を見ても珍しい。しかし、8月は世界が振動モードに入り、海底地震が頻発し、津波が深刻な被害をもたらすこともある」と述べた。
立て続けに発生する地震活動に関連性はあるのか。
自然資源部國家深海基地管理センターの劉保華研究員によると、現在の科學技術手段では、関連性があるかの確実な証拠は見つかっていない。
劉保華氏は、陸上の地震の場合、密集した地震ステーションなどを通して地震を観測できるが、海底地震の観測方法はまだ限られており、観測ステーションの密度と精度が低く、データをリアルタイム送信することもできず、これは世界が直面する共通の課題だと説明した。