長江の源であるチベット高原には多くの湖沼があり、面積が1平方キロ以上の湖沼の數は1400個を超え、地球上で標高、數、面積がトップの高原湖沼群の一つです。これらの湖は長江源エリアの水生態系にとって非常に重要な存在となっています。
長江科學院の科學考察調査データによりますと、長江源エリア內には大小合わせて計1萬1千カ所以上の湖沼があり、総面積は約1027平方キロです。近年、湖沼は良好な水質を保っていますが、面積は徐々に広がり、過去40年近くにわたって、長江源エリアの湖沼?濕地の総面積は7.2%増加したということです。
長江科學院の徐平副チーフエンジニアは、「長江源エリアの溫暖濕潤化は、湖沼面積の顕著な増加の主な原因である。この地域の過去10數年の平均気溫と降水は40年ほど前より、それぞれ1.4度と39.6ミリ増加し、溫暖濕潤化の傾向は明確だ。気溫が1度上昇するごとに、湖沼?濕地面積は平均約100平方キロ増加する。気溫の上昇による氷河の退化と凍土の融解、降水量の増加はいずれも湖の水を増やしている。湖沼面積の増加と水位の上昇は現在、長江源の科學観測?保護で重要視される課題である」と述べました。
「中國國際放送局日本語版」2021年8月22日