鄭和が西洋を航海して600周年になるのを世界各地で記念する巡回展「中國からの平和の使者」が5日、マレーシアの首都クアランプールで幕を開けた。中國文化部とマレーシア文化?蕓術?文物省の共催。溫家寶総理から「航海の先駆者、友好の使者」の題字が寄せられたほか、開幕式でマレーシアのバダウィ首相が祝辭を述べた。
バダウィ首相は鄭和の航海史を回顧し「鄭和の航海は、マレーシアを制服するためではなく、友好と貿易のためであった。現在、中國との関係は以前より増して友好的であり、経済貿易関係は一段と発展した。中國との関係は、戦略的かつ強固な、互恵の関係であり、両國関係の強化は両國民の利益にかなっている」と強調した。
在マレーシア王春貴中國大使も開幕式で、「鄭和は西洋を7回航海し、マラッカには何度も訪れており、両國の深い友好の基礎を築いた人物、またその証人でもある。鄭和によって、中國とマレーシアの関係史に輝かしい1頁が開かれた。今後も鄭和の『善隣友好』精神を継承し発揚していけば、両國は永遠に良き隣國、良きパートナー、良き友人となるだろう」と挨拶した。
開幕式にはマレーシアから、外務省や文化?蕓術?文物省など10省庁の大臣と副大臣、各界の代表約2000人のほか、中國文化部対外連絡局の李新副局長、各國の在マレーシア大使らも出席。開幕式が終了した後、出席者は巡回展を參観した。
巡回展では、數多くのパネルや実物を通して鄭和が西洋を7回航海した壯挙が紹介されている。1405年から1433年にかけて、鄭和は大船隊を率い、當時の先端的な航海技術を駆使し、畏れを知らぬ精神と頑強な意志をもって7回も航海を繰り返し、西は紅海から、南はアフリカ東海岸まで、30數カ國?地域を訪れた。中華文明を海外に伝え、平等互恵の貿易活動を展開することで、中國と各國との友好往來を促進し、世界に通ずる友好の架け橋となり、中國と世界の人びとが平和共存する願いを表してきた。世界の航海史での鄭和の壯挙は平和外交の手本とも言える。
「チャイナネット」2005年7月7日