■混亂を煽り立てるメディア
小泉後の自民黨は指導者の顔を替える票集め手法を、さらに頻繁に使用するようになった。まず安倍を出し、福田が続き、その次が麻生だ。面白いのは、「ニューフェイス」の販促期になると、騒ぎの好きな日本メディアが、そろって権力派と密著してひらひら舞い、新リーダーの「高い人気」、さらには「爆発的な人気」の行進曲を大いに演奏することだ。いかんせん、この3人の「賞味期限」はいずれも1年を超えなかった。とりわけ「百年に一度の無能な首相」と揶揄される麻生氏は、すでに黨內外から応戦不能と認定されながらも、引き続き黨を率いて出陣すると言い張り、自民黨長期政権下の三流世襲議員體制に「自浄」能力のないことの象徴とすら見なされている。「政権交代をしてみても良い」「交代がないよりある方が良い」??。日本では現在、民主黨の「新風」「新しい息吹」に期待する政治的空気ができあがりつつある。どうやら、かつて中曽根元首相に「ソフトクリーム」(子どもっぽさが抜けていないという意味)と稱され、後に「アイスキャンディー」に成長したと言われた、民主黨の鳩山由紀夫代表が、日本の舵取り人を引き継ぐようだ。
本當にそうなった場合、果たしてこれが真の意味の二大政黨制の誕生なのか、それとも腐敗した自民黨派閥政治の「輪番制」「人心一新」のもう一つの形の出現、あるいは延長であるのかは、さらなる検証が必要だろう。
「人民網日本語版」2009年8月3日
|