これまでで最大規模となるロシア政府代表団がきょう(31日)、南千島列島(日本名?北方4島)を視察するという情報が、日本を不安にさせている。昨年末、ロシア側が南千島列島の「共同開発」を提案したが、日本政府はこれを拒否した。日本の毎日新聞は30日付で、ロシア側はこの「大統領の指示」を受けた代表団には少なくとも6省の幹部が含まれると報じた。また、共同通信も29日、日本政府の北方領土の主権問題における立場は難しく、國內外の圧力にさらされていると伝えた。31日付の「環球時報」が伝えた。
計畫では、ロシアのバサルギン地域発展相が率いる史上最大規模の代表団が、31日から南千島列島を訪れ、経済発展計畫の具體狀況を視察する。代表団には運輸省、保健社會発展省、財務省、漁業庁、エネルギー省の幹部も參加、2日間にわたって視察を行う。
メドベージェフ大統領は昨年11月、南千島列島をロシアの領土であると確定した上で、日本との共同開発を望むと発表。これを、日本政府は斷固として拒否し、南千島列島における経済活動のほか、ロシアに北方領土訪問査証(ビザ)を申請しないよう、國內の企業家や國民に「自粛」を求めた。しかし、共同通信が29日伝えたところによれば、政府による「北方領土上陸」禁止令を無視した日本人の北方領土訪問が常態化しており、最近でも水産関係者3人がロシアのビザを取得して渡航し、「過去に何度も來ている」と発言した。こうした行為が「経済的利益のため」であることは明白だ。
ロシア政府當局は27日、日本側が南千島列島の共同開発において「消極的な立場」を取り続けるなら、ロシア側は「第三の國」に要請してこの地域を開発すると述べた。南千島列島沿岸は日本海の暖流とベーリング海の寒流が交わることから、世界3大漁場の一つとして知られる。この地域には石油をはじめ、マグネシウム、チタン、金、銀など多くの金屬が豊富にあり、エトロフ島には非常に希少なレニウムも発見されている。ロシアの天然資源?環境省の推計によると、千島列島周辺海域のすべての資源価値をあわせると2兆5千億ドル、南千島列島の周辺海域だけでも利用可能な生物資源は年収45億ドルになるという。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2011年1月31日