日本の『中文導報』によれば、『杜拉拉升職記』(「Go Lala Go!」)におけるOLたちの奮闘過程が數多くの視聴者を魅了しているという。在日中國人の中にも、杜拉拉(ドゥーラーラ)のような女性が數多く存在し、その學識や智恵、粘り強さ、勤勉さを武器に事業を成功させ、同僚に賞賛されている。ここでは、中國人女性3名の日本の職場における奮闘過程を描寫したい。
日産自動車に在籍する中國人の女性課長
來日前、専業弁護士だった銭祝慧女史は、1994年に私費留學で來日した。1998年、慶応義塾大學法學院で法學修士取得後、日本の大手企業NECの法務部に就職。2003年には法務部主任に昇進し、翌年の2004年には日産自動車の法務室に転職。日本の他の大企業と比べ、日産はフランスのルノーが主な株主であり、全世界に多くの子會社を持っていることもあり、會社の役員や部長には歐米人が多く、名実ともに國際的大企業と言える。
2005年、日産法務室國際法務課長に抜擢されたのは、転職してまだ1年の銭女史だった。しかも、日産が日本で採用した中國人社員では初の課長となった。大企業の生存競爭は激しく、女性社員の昇進は特に難しいが、銭祝慧氏はそれに打ち勝った。會社がまず評価したのは、彼女の群を抜く業務能力だった。
國際的企業の日産で使用される言語は、英語と日本語である。社內の各部門間の連絡でも、日本語のほかに英語を使用しなければならない場合がある。法律文書の作成や商談はなおさら英語中心である。中國関連プロジェクトであれば、更に中國語も必要になる。高い言語や文章力が要求される法務部で、彼女は3言語を自在に使いこなし、その上、中國の法律業界と日本の大企業での豊富な経験を現在の業務にフル活用することで、業績を大きく上げた。
銭女史は言う。企業で働くとき、國籍は関係ない。商談の際、まず認識しなければならないのは、自分が日産自動車の社員であること。常に日産のために仕事をし、日産の立場に立って考える。これは自分の國籍と関係なく、國際大企業で働くために必要な認識でもある。
管理職に昇進後も、彼女は期待を裏切らない働きをしている。會社は管理職に対し、毎年年始にノルマと高い目標を設定し、年末にその評価を行う。そして、その評価結果によって業績ボーナスを確定するのだが、彼女は毎年高い評価を得ている。
現在、彼女は、日産の全世界におけるOEM業務関連プロジェクトと日産乗用車業務関連の中國(香港、マカオ、臺灣を含む)地區プロジェクトを兼任、そして課內部の人事や専門教育なども行っており、日産法務部門で最も業務量の多い課長となっている。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2011年2月24日