東日本を襲った巨大地震と津波の映像がこちら中國(guó)のテレビニュースにも溢れている。震災(zāi)情報(bào)はもちろん、ディザスター映畫(huà)(パニック映畫(huà))など自然災(zāi)害への関心も高まっている。中國(guó)の大手ポータルサイト各社の統(tǒng)計(jì)によると、映畫(huà)部門で『日本沈沒(méi)』や黒澤明監(jiān)督の1990年の作品『夢(mèng)』へのアクセス數(shù)がこの2、3日急に増えたという。
黒澤明監(jiān)督の『夢(mèng)(Dreams)』は、日本とアメリカの合作で「日照り雨」「桃畑」「雪あらし」「トンネル」「鴉」「赤冨士」「鬼哭」「水車のある村」の8話からなるオムニバス映畫(huà)。その中の「赤冨士」では、原子力発電所が爆発したという內(nèi)容があり、20年後の災(zāi)難を予言していたという聲も上がっている。これについて、映畫(huà)関連の専門家は、ディザスター映畫(huà)は現(xiàn)実を科學(xué)的に予言するものではなく、自然災(zāi)害に立ち向かう人間の強(qiáng)さを伝えることに一番大切な意義があると話した。
日本のディザスター映畫(huà)のほか、『デイ?アフター?トゥモロー』『2012』『唐山大地震』などアメリカや中國(guó)の作品にも注目が集まっている。
最近の話題作『武林外伝』で助監(jiān)督を務(wù)める石磊は記者の質(zhì)問(wèn)に答え、「人間性や倫理関係、ひいては國(guó)際問(wèn)題に觸れることが多いため、當(dāng)然のことながらディザスター映畫(huà)は注目を浴びている」と話し、『日本沈沒(méi)』など日本のディザスター映畫(huà)について「日本では、地震、火山の噴火が頻発し、危機(jī)意識(shí)の高い國(guó)である。そういった背景があったからこそ、いろいろなディザスター映畫(huà)が制作されたわけだ。特に『夢(mèng)』は原発爆発の內(nèi)容があるから、かなり注目されている。今後、原子力危機(jī)はより多くのディザスター映畫(huà)でネタになりそうだ」と説明した。
映畫(huà)學(xué)の専門家?張阿利博士は、記者のインタビューを受け、「ディザスター映畫(huà)は、観客の同情心を呼び起こすと共に、目の前の人生を大切に思うようになる、また、災(zāi)難を経験するときの人間心理や人間性の明るい一面も多く描かれている」とその積極的な社會(huì)効果を示唆している。
「中國(guó)國(guó)際放送局 日本語(yǔ)部」より 2011年3月25日