日本政府は26日、東北関東大震災の支援として中國が派遣を表明していた海軍病院船を受け入れない方針を下した。同外務省內では海軍病院船の支援を受け入れる動きがあり、巡視船と漁船の衝突事件で中斷している中日間のハイレベル交流が再開されるとの期待感もあったが、防衛省は被災地周辺の港灣、海岸が津波で破壊され、病院船の停泊が難しいと判斷したようだ。日本の共同通信社が伝えた。
日本はすでに中國側の申し出には謝意を伝えており、今後は救援物資受け入れなどでの協力を促進する考えだ。中國國防部は15日、病院船を日本での救助支援活動に派遣する用意があると発表。同病院船はケニアやタンザニアなどで活動実績があり、醫療設備も整っている。
中日外交の関係者によると、19日に京都で開かれた中日外相會談で、中國外交部の楊潔チ部長が病院船の派遣を申し出たという。日本側は「実現させたい」と答え、停泊地を探していた。しかし、日本政府內では、中國海軍の日本近海での活動は頻繁になっており、「善意的な醫療支援ではあるが、中國海軍を受け入れるのは時期尚早」との聲もあがっていた。
楊部長は義援金の提供と醫療隊の派遣も申し出ており、日本政府は受け入れ調整を進めている。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2011年3月28日