「中國は、急速な発展を見せています。私たちは、國際社會の友情を忘れてはいけません。ですから、ずっと援助の受け手だった中國は、新たな役割を與えられていると思います。それは援助の送り手に変わって、ほかの國を助けることです」
中國伝媒大學と日本の大中物産株式會社の共催による「2011年大中物産杯日本語弁論大會」が4月9日伝媒大學大講堂で行われ、「國際化時代における中國の役割」というテーマで、見事に優勝に輝いた北京外國語大學の馮佳祺さん。
2007年に発足したこの日本語弁論大會の今回のテーマは、「國際化時代における中國の役割」「中國の中の日本文化」「未來へ伝えたいこと」。北京、天津の大學26校から學部生及び院生116人の応募があった。本戦の會場を埋め盡くした千人ほどの観衆に注目されるなかで、初級の部5人、上級の部16人が熱弁を振るった。
グローバル化が進んでいる中、中國に居ながらも日本文化に多く觸れることのできる中國の若者たち。漢字、アニメ、流行歌など多岐にわたる文化交流に興味を持っているようだ。また、中國は経済が急速に発展しているが、國際社會の一員としてどのような役割を果たせば良いのかについても、皆さん真剣に考えている。一方、環境問題や高齢化社會など世界共通の問題も大學生たちの視野に入っている。
審査委員會の講評には、「質疑応答で余計な答えを避けてほしい。もっと簡潔に」、「早口を抑え、もっとゆっくり、はっきりと弁論してほしい」という指摘があったものの、「全體のレベルが高い」という評価で観衆が頷いた。
5回目を迎えた「大中物産杯日本語弁論大會」は、來年以後も引き続き開催される予定だと発表された。
「中國國際放送局 日本語部」より 2011年4月14日