最後に、明確に認識しておきたいのは、日本は長い経済低迷に陥り、その上、百年に一度の複合型大災害に見舞われても、なおかつ世界で一流の科學のベーションを維持しているということだ。英國の権威ある経済誌エコノミストの所屬調査機関であるエコノミスト情報による世界82ヶ國地域を対象とした「イノベーション指數」の「技術イノベーション指數」によれば、特許申請數、特許輸出數からも日本は第一位だった。
こうして比較すると、中國の科學イノベーション力はまだ大差がつけられている。一面、中國企業には科學技術の応用という道を歩き始めておらず、重要な部分については対外的な技術依存度が高いとも言える。また、中國の科學技術研究機関の発明の多くが一般市民の生活から隔絶していることも挙げられる。市場価値や生産力レベルへの貢獻が少ない。中國のGDPが日本を越えたからといって、うかうか喜んでもいられないということだ。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2011年5月31日