日本型雇用制度への疑問視の聲
労働問題に詳しい評論家の人事コンサルタント?城繁幸氏によると、日本の企業が長く実施している「成果主義」および「年功序列」といった日本型雇用制度がまかり通っていることが、日本のフリーターを増やした原因である、と述べている。
「成果主義」は業績アップを目標とするだけで、従業員一人ひとりの能力アップに結びつけることができない。そのため、一人ひとりのイノベーション力を伸ばしてやれないばかりか、社內の人間関係を悪化させてしまう。次に、日本企業の典型的な昇進制度である「年功序列制度」は今でも大企業に根付いている。経験や勤続年數、年齢に応じて役職や賃金を上昇させるこのシステムに対し、若い人の多くが將來への希望を持てなくなり、最終的に離職を選んでしまう。正社員の身分を捨て、「フリーター」として別の人生を歩んでしまうのである。
こうした社會現象に対し日本のマスコミは一概に危機感を表している:武誠治のようなフリーターが急増したのは、日本の若い世代が、就職に対し迷いや不安を抱えていることを示しており、こうしたことは日本の経済や社會において軽視できないことである、と。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2011年8月8日