世界的指揮者の小澤征爾氏(75)が、9月に指揮予定だった音楽祭「サイトウ?キネン?フェスティバル(SKF)松本」中國公演を體調(diào)不良でキャンセルすることが29日、分かった。小澤さんが中國の観客にあてた手紙を同日、「SKF松本」実行委員會、中國國家大劇院場、上海大劇院が公表した。ただ國家大劇院での中國公演は予定通り行われ、オペラ「青ひげ公の城」は小澤氏のアシスタント指揮者を務(wù)めるピエール?ヴァレー氏が代わりに指揮を務(wù)めるという。北京の日刊紙?京華時報(bào)が伝えた。
小澤氏は昨年初め、検査で食道がんが見つかった。半年に及ぶ治療を経て、病狀はほぼ回復(fù)したが、その後、腰の手術(shù)のため休養(yǎng)が続いた。SKFにとって初めての中國公演の実現(xiàn)に向け、SKF総監(jiān)督を務(wù)める小澤氏は、プログラムの選曲?企畫や世界トップクラスの音楽家の誘致だけではなく、音楽祭のメインとなるオペラ「青ひげ公の城」を自ら指揮する予定だった。
オペラ「青ひげ公の城」は今月21日、日本で初演された。初演後、小澤氏は體調(diào)不良を訴え、病院に運(yùn)ばれた。軽い肺炎と診斷され、23日と25日の2回の公演は降板した。小澤氏はしかし、27日の最終公演の指揮臺に立った。その間にも、身體の調(diào)整に努め、中國公演のことを一時も忘れなかった。29日、東京で主治醫(yī)の診察を受けた小澤氏は、入院して検査?治療に専念するようアドバイスを受けた。このため、中國公演は斷念せざるを得なかった。
小澤氏は、発表した手紙の中で、中國公演を心待ちにしている中國の観客に深いお詫びの気持ちを示し、今回の中國公演キャンセルは、最後のギリギリの決斷だったとつづった。そして「今回の事は、私にとって無念極まりないことで、公演を楽しみにしていてくれた中國の皆さんには大変申し訳なく思っている。私は中國に行けなくなったが、SKFの中國公演は、全て予定通り行われる。近い將來、私は中國公演を必ず実現(xiàn)させたい」とコメントした。
「人民網(wǎng)日本語版」2011年8月30日