文=中川幸司
日本はお盆明けになりました。最近では日本企業の「お休み」に対する柔軟性が上がったことから、帰省ラッシュやUターンラッシュも比較的緩和されてきたものの、それでもやはりお盆などの製造業を中心とした長期休暇の最初と最後はこうしたラッシュが伝統的に発生します。
僕自身は生まれも、育ちも、仕事場も殆どが埼玉県と東京都ですので、この手のラッシュというものにまきこまれたことはないのですが、小學校の頃などは友人たちが家族とともに東北?北海道や、関西?四國?九州?沖縄などまでラッシュに巻き込まれながら「旅行」をしている姿が羨ましかったことを記憶しています。厄介者のラッシュも含めて日本の伝統行事ならぬ、現代行事ともいえるのではないでしょうか。
資料寫真
さて、あっつ~い夏、今日のテーマは「さっぱりライトな話題で候!」、花火とビアーです。
本格的な夏の到來とともに、日本でも多くの伝統行事がおこなわれます。伝統行事と言いましても數百年の歴史をもつものだけではなく、この數十年で出てきたものもすでに立派な伝統的な行事となっているものの少なく有りません。しかし、今年の日本では震災の影響もあり、いくつかの行事は正常におこなえなくなっているものもでてきています。とくに、各地の花火大會は取り止めになったところも多く大変殘念に思われている方も少なくないでしょう。
花火大會といえば、そのお供はビール?。。 ·胜袕娨拾k想ではありますが、僕のイメージでは、枝豆?ビール?花火はワンセットにまとまった風物詩であります(女性ならばここに浴衣著が入るのかもしれません)。
お國を変えて中國式の花火の爆竹がありますが、これとビールはあまりセットになりませんね。日本の花火はどちらかというと大きなものを多くの人が見上げるものでありますので、同じ花火ではありますが、蕓術の焦點がちょっと違うところにあります。中國の爆竹が鑑賞の対象が「音のボリューム」がメインであるのに対して、日本のものは色と音と形のすべての「バランス」をみているような気がします。その中でも、色についてはひとつの大きな夜空にうちあげられた花火の中にいくつもの炎の色が重なりあって、夜空の漆黒を背景にして、獨特の妖艶な美しさを放つ瞬間蕓術といえます。