9月初めに退陣した日本の菅直人前首相が四國霊場八十八カ所の遍路を再び始めた。今月9日、香川県雲辺寺を訪れ、本堂でお経を唱え、 3月の東日本大震災の犠牲者の慰霊や福島第１原発事故の収束を祈った。朝日新聞が伝えた。

菅氏は9月末に巡禮再開を決め、臨時國會閉幕後の2日に始めた。3日は愛媛県今治市の57番札所「栄福寺」を訪れ、「同行二人」と書かれた菅笠（すげがさ）をかぶり、白裝束姿で杖を手に、サインを求める地元住民に笑顔で応じ、「今回は東日本大震災の犠牲者の慰霊と福島第１原発事故の早期収束を祈るのが目的だ」と語った。

今回の遍路は護衛がついてはいるものの、詳細日程については菅氏の東京の事務所でさえ知らないとのことだった。これについて菅氏は、國會閉會に合わせただけで、特別な意図はないとしている。

菅氏の遍路は今回が初めてではない。菅氏は04年、厚生大臣在任中10カ月間年金未加入だったことを認め、民主黨代表を辭任、罪滅ぼしのため頭を丸め僧侶姿で八十八カ所の寺院を訪れた。

?中國網日本語版(チャイナネット)?　2011年10月12日