▽「いぶかしい挙動」はプロポーズの準備 乗務員、吉報を機內放送
午後3時30分ごろ、CZ628便は瀋陽上空に入った。日本人男性は乗組員の方に歩み寄った。
孫さんは「そのお客様は直接歩いて來られ、ビデオレコーダーで録畫してくれるよう、遠慮がちにチーフパーサーに依頼されました」と話した。チーフパーサーはその依頼を引き受けたが、一體何を録畫するのかわからなかった。その後、彼はダイヤの指輪の寫真を持ち出し、たどたどしい英語で、自分がこれから行おうとすることを説明した。
チーフパーサーの李晶さんは、「お客様から話を伺い、やっと事情が呑み込めました。この日本人青年は、隣に座っていた中國人女性にプロポーズするつもりだったのです。彼が乗務員に瀋陽上空に著く時刻を繰り返し尋ねたのは、彼女の故郷の高度1萬メートルの上空でとびきりロマンチックなプロポーズをしたかったからです」と話した。
このロマンチックなニュースを聞き、乗務員は機內放送で乗客に、「ご搭乗の皆さま、大変喜ばしいグッドニュースをお知らせいたします。同機內には、ある國際カップルがいらっしゃいます。皆さま、高度1萬メートルの機上で、2人の永遠の愛の誓いの証人となり、彼らを祝福し、末長く仲良く幸せに暮らすよう、祈って差し上げて下さい!」とアナウンスした。