2009年7月、教え子らと寫る山田さん |
中國陝西省の西安市で10年間、ボランティアで日本語を教えてきた山田茂さん(77)が病に倒れたというニュースが先日報道され、現地でも話題になっている。山田さんの入院後の願いは他でもなく「日本の家に帰りたい」だった。そして17日、病院関係者によると、10日以上に及ぶ治療の成果もあり、山田さんは自分で歩くことができるまで回復し18日、帰國の途に就くという。陝西省のニュースサイト「西部網」が報じた。
記者は17日午前、山田さんが入院している西安交通大學第二附屬病院に取材。李璽?病室主任は「積極的な治療が実り、山田さんは自分でベッドから降りて歩けるようになり、顔色もよくなり、精神狀態も良好だ。食欲も出てきて、昨日は鳥のスープや餃子も食べた?;貜亭螤顟Bは良好」と、山田さんの容體が日に日によくなっていることを、うれしそうに語った。
さらに山田さんに萬全の狀態で帰國してもらうため、同病院は17日午前、消化科や血液科、心臓科の専門家らを集め、山田さんの健康狀態をチェックした。
李主任は、「山田さんの健康狀態は良好。ヘモグロビン量が45グラムと低い數値だったが、1リットル輸血をして、95グラムまで増加した。日本駐華大使館とも連絡が取れ、日本の醫療グループが今日、引き受けに來ることになっている。山田さんが無事日本に帰れることを願っている」と語った。
一方、同病院のスタッフによると、山田さんや家族の意向を聞いたうえで、帰國の日付は18日午後となった。病院側もこのプランに同意し、専門の醫療スタッフと車両を手配し空港まで送り屆けることになっている。山田さんの容體を考えて、空港側も優先専用通路を提供し、帰國の手続きを行う。一方、日本の醫療グループも17日夜、西安市に到著した後、當病院と詳細について話し合い、全行程に付き添うことになっている。
このように、多くの関係者が帰國の手配を整えるために働いていることを知った山田さんやその家族は、「本當に感動している。機會があれば、西安市民を含め、お見舞いに來てくれた方、一人ひとりに感謝を述べたい。いろいろ助けてくれた學生のみんな、治療に當たってくれた病院の方、私のためにしてくれたことに、心から感謝している」と感謝を述べた。
「人民網日本語版」2012年1月18日