3月11日の東日本大震災から1年が過ぎ、新華社の記者は再び巖手県、宮城県などの東北被災地を訪れたが、そこは未だに見渡す限りの廃墟で、大災害の傷あとが痛々しく殘ったままだった。
がれきの中の希望の松
巖手県陸前高田市は被害の深刻な地域の一つで、駅?病院?ホテル?學校などのいくつかの建物の骨組みを海辺に殘し、殘りの建築物は皆がれきとなった。サッカーグランド何個分もあるがれきの山の中で、作業員たちがブルドーザーなどを利用して分類作業を行ない、木やタイヤ、鉄骨などを選り分けていた。分類されたがれきはいくつもの山を成していたが、手付かずのがれきの山に比べれば、まだ1/10にも満たない。
陸前高田市にはとても有名な松の木がある。巨大な津波が押し寄せても、この高さ10メートルあまりもある松の木は真っ直ぐ立っており、人々は復興の願いを込めて「希望の松」と呼んでいる。個人向けに発行された復興応援國債の記念貨幣には希望の松である「奇跡の一本松」があしらわれている。