日本の警察がこのほど行った薬物一掃に関する活動によると、全國29都道府県の389業者の店頭またはオンラインショップで、米マイアミの人食いゾンビ事件で問題になった「バスソルト」と同じ効果を持ち、人を極度に非理性的な狀態にする新型薬物が販売されていることがわかった。さらに、これらの新型薬物は警察の検査を逃れるため、「草薬」や「香辛料」と偽って売られているという。最新の統計によると、違法薬を販売する業者は大幅に増加し、東京では94業者、大阪では73業者に上った。また、これらの薬物は猛スピードで大都市から全國各地に広がっている。
便利なインターネットは薬物氾濫に拍車をかけている。日本最大の右翼掲示板「2ちゃんねる」での薬物関連の書き込みは約3000件で、違法書き込みの87%を占めた。インターネットを利用すれば、薬物の情報をすばやく伝え、隠蔽できるだけでなく、製造や販売の方法を知るうえでも便利である。多くがインターネット上で薬物の製造技術を學び、インターネットで原料を買い、自宅で製造して業務を行っている。こうして、日本の薬物市場は勢いをつけていった。
薬物市場の発展と変化の速さと比べると、日本政府の監督や取締りは全く不十分で、新型薬物への対応も遅れている。新型薬物の「バスソルト」は2008年にドイツで登場し、歐米市場に急速に広がった。その後、歐米などの國は販売禁止法令を次々と出したが、日本國內では法律によって禁止されていなかった。これが「バスソルト」のような薬物を日本全國に広げるチャンスとなった。
さらに注意すべき點は、新型薬物の氾濫が日本の未來を蝕んでいることだ。インターネット操作に詳しい若者は新型薬物のターゲットにもなっている。日本では蕓能界やスポーツ界の薬物汚染に影響され、學校にも被害が及んでいる。調査によると、日本の學生は薬物を安易に考えるようになり、學生の薬物使用が深刻になっている。日本では「草食男子」が増えているが、新型薬物の氾濫により近いうちに「人食い男」化した若者が現れるかもしれない。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2012年6月8日