沖縄はかつて琉球王國の領地、中國の藩屬國であり、中國の多くの習慣を受け継いでいる。この地の人々も建物の外に2頭の獅子を置く習慣があり、一方のシーサーの口は「阿」、もう一方は「吽」の形になっている。この2頭のシーサーにより、悪運を吐き出し、福を留めることができるとされている。
玉城さんが玄関を開くと、おばあさんがお茶の準備をしていた。夫妻の自宅は古くても清潔さが保たれていた。面積は広くないが、大きな臺所があった。そのことについて質問すると、「人生で食事は最も重要だから、料理をする臺所をいい加減にはできません」と答えが返された。居間には親戚友人からの贈り物、村から贈られた長壽の賞狀が飾られていた。
玉城夫妻