歴史問題を論爭の的にする學(xué)者は數(shù)多い。だが、実は歴史は矛盾に富んだものである。例えば大戦時、日本の海軍を壊滅させた米空母群は、今では日本に安全をもたらす存在だと捉えられている。第二次世界大戦を終わらせ、舊日本軍による被害の拡大を抑えた米國の核の脅威は、その後ソ連の経済崩壊をまねいている。歴史とはこれほどに矛盾したものであることを日本人はよくよく認(rèn)識しなければならない。
歴史に対する正しい認(rèn)識を持たなければ、現(xiàn)狀を正しく把握することはできない。現(xiàn)狀への認(rèn)識を深めることで、歴史の解釈権を握ることができるのだ。矛盾だらけの歴史が現(xiàn)狀の見解を左右することがあってはならない。
中日両國の學(xué)者はいずれも米覇権衰退で世界の構(gòu)図が変わると指摘しているが、米國の覇権は誰かが授けたものではなく、ましてやすべての人が米國の覇権を承認(rèn)している訳ではない。米國は高い軍事力や経済力を持っているにすぎない。中日関係はデリケートな歴史問題を抱えているため、一筋縄ではいかない壁が立ちはだかっている。だがそれでも我々は常に冷靜に対応し、友好的な話し合いを通じて、中日間の認(rèn)識の違いを失くしていくべきなのである。そうすることで、新たな國際秩序が構(gòu)築され、新たな國際地位を築くことができるのである。
(文=于品海 清華大學(xué)米中関係研究センター理事會主席)
?中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)? 2012年7月4日