◇互いを尊重しない友好は頑丈でない
アジアの多くの政府が同地域で最も発達した國の日本と友好関係を保たなければいけないことは確かである。日本が戦後に収めた様々な成果は敬服されているが、多くのアジア人は、日本が西側を極端に崇拝しているのに、その他のアジアの國に対しては傲慢な態度をとっていることに不満を感じている。
「戦後67年経っても侵略と軍事の歴史を心から反省しない」というアジアを軽視する態度により、日本は本當の友好と尊重を得られないでいる。相互尊重を基盤とする友好がない狀態は、日本人がよく言う「金の切れ目が縁の切れ目」に似ている。
日本政府が2008年に東南アジアで実施した調査によると、シンガポールで「東南アジアの最も重要なパートナー」に中國を選んだ人は57.8%に上ったが、日本は3.6%にとどまった。マレーシアでは中國39.2%、日本25.8%、タイでは中國42.7%、日本25.3%と、シンガポールほどではないが、中國は日本より好意が持たれている。日本を選ぶ人が多かったのは、反中感情の比較的強いベトナム(中國16.5%、日本42.7%)、フィリピン(中國8.6%、日本32.7%)、インドネシア(中國12.8%、日本37.9%)だけだった。
よく知られているように、日本の小學生は自國の近代史、主に先人のアジアでのあらゆる行為を正しく學んでいない。このような教育上の過ちや社會の無関心な狀況により、多くの若者は自國が米國とアジアに戦爭を仕掛けたことさえ知らない。そのため、彼らが日本がアジアのその他の地域から謝罪を求められているわけを理解できないことにも驚きを感じない。
日本はアジアにおいて、平和を支持し、勤勉で先進國というよいイメージがあり、隣國が近ごろ尊重を欠く態度をとっていることは殘念である。政治の面で日本に反感を持つ中國の若者が日本のハイテクや文化レベルを稱賛しているのをよく耳にする。日本は、米國の顔色をうかがわずに自らの意見を述べ、自國の歴史を真剣に見直し、西側のパートナーに対してと同じ態度をアジアの隣國にもとる努力をしなければならない。日本を稱賛する國が日本を尊重しない理由などない。(文:日本、米國、シンガポール、中國駐在経験のある元フランス外交官 陳有容氏)
「中國網日本語版(チャイナネット)」2012年9月7日