中國政府と中國人民の強い反対を前にしても日本政府は過ちを押し通して非を悟らず、獨斷専行し、いわゆる「島購入」を強硬実施した。日本の政治屋の計算は一見聡明だが、実は愚かであり、その誤ったやり方は自縄自縛に陥るものであり、自ら恥をさらすことになるのは必至だ。(文:秦宏?人民日報特約論説員、國際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載)
その一。日本は領土の完全性を守る中國人民の決意と能力を過小評価した。今日の中國は、貧しさと弱さが積み重なり、他國に踏みつけられる一方だった時代とはとうに決別している。もし日本側が、釣魚島(日本名?尖閣諸島)問題で何をしようと中國側は呑むと思っているのなら、それは大きな間違いだ。中國は主権と國家の尊厳に関わる問題において、半歩たりとも斷じて譲歩しない。中國の領土を侵犯する日本側のいかなる企ても思い通りにはいかない。
その二。日本は自らに重い負擔を背負わせている。釣魚島で「火遊びをするか否か」を、われわれが日本側に代わって決めることはできない。だが日本側の挑発が先で、中國側の正當な対応はその後だった。われわれはすでに道義上の重要なポイントを押えているのだ。中國はすでに釣魚島とその付屬島嶼の領海基線を宣言した。これは主権管轄を體現する重要な措置であり、將來日本側が対応に窮し、進退ともに拠り所を失うのは必至だ。釣魚島に対するいわゆる「國有化」実施の方針に続き、野田首相は「島嶼とその周辺海域の警備を全力で強化する」と公言した。これと同時に藤村修內閣官房長官は「中國政府との意志疎通を強化し、誤解を取り除き、不測の事態を積極的に回避すべく努力する」よう呼びかけるとともに、協議のため外務省高官を中國に急遽派遣した。外見は強硬だがその実臆病な心理が余すところなく見える。こうなると分かっていれば、初めからするのではなかったのだ。もちろん、われわれはこれを戦略上ないがしろにし、戦術上重視する必要がある。時間はわれわれの側にあるのだ。われわれは自信と辛抱強さを保ち、自らの優勢を存分に発揮し、日本に交渉で利益を得させず、交渉しないならなおさらに利益を得られないようにすべきだ。