國防大學戦略研究所の金一南所長は人民網の「國防文化シリーズインタビュー」に応じ、「戦略文化と現代國防」という話題を巡りネットユーザーと意見交換した。
金所長は日本の戦略的思考について、「同じ東洋ではあるが、日本と我々の戦略的思考には大きな差がある。我々は開戦に慎重で、和合と天下を重視する。一方で日本は、武士道を重視する。武士道精神は日本の戦略文化の核心であり、その明らかな特徴は武を重視し文を軽視することだ。目的を達するために、協議ではなく武力を行使する。このような特徴は倫理を軽視し、勝ち負けを重視する。これもまた日本の戦略文化の特徴の一つである」と語った。
日本の戦略的思考は、日本の學者の言葉を借りるなら「狀況中心説」とも呼ばれる。これは狀況を中心にし、特に眼前で起きていることの処理を重視する。このような戦略的思考は局部的な狀況判斷を重視するため、長期的なスパンを持たない。金所長は、「日本には哲學者がいないが、この先天的な不足により偉大な思想家と戦略家を生み出していない。國家全體に哲學的理論が存在せず、戦略文化の遺伝子に先天的な不足がある。このような傾向、哲學の不足により戦略文化の不足が生まれ、目先の利益ばかりにとらわれ実用主義が氾濫し、將來を見據える際に問題が生じる」と指摘した。
金所長は、「日本は戦略文化の欠陥により、長期的な計畫を立てることができない。日本は何でも早く身につけることができ、かつては東洋(中國)に學び、現在は西洋(米國)に學び、舶來品を日本のものに加工した。勉強熱心は良いことだが、學習した內容を基礎とし自らの新たなモノを生み出せるかが問題だ。同じ東洋の戦略文化でありながら、中日両國の間に大きな差が存在する」と分析した。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2013年1月7日