英フィナンシャル?タイムズ紙は15日、「中?印?日、北極評議會オブザーバーの資格を競う」と題する記事を掲載した。記事の內容は下記の通り。
北極圏は、世界地政學競爭の中心となった。中國、インド、日本は、同地域の將來的な開発計畫を制定する主要グループに加わろうとしている。
スウェーデン北部のキルナで、明日より2日間に渡る會議が開かれる。北歐の5カ國、米國、カナダ、ロシアの長官クラスの高官が、14の國と機関に北極評議會(Arctic Council)の「オブザーバー」としての資格を與えるか否かを決定する。中國はそのうち最も論議を呼ぶ國家だが、その候補者としての資格は北歐諸國全體からの支持を得ている。
カナダとロシアは北極評議會のさらなる開放について、懸念を表明している。同評議會は現在、歐州の6カ國および各政府組織?非政府組織をオブザーバーとしている。米國は、現時點では決定には至っておらず、同評議會の一致により決定されるとした。
北極圏は戦略的意義を持つ地區として見なされるようになった。これは同地區で、石油を含むさまざまな資源が発見されたからだ。また北極地區の氷が溶けることにより、より快速なユーラシア水運が可能となる。
毎年2回開かれるサミットでオブザーバーの資格を申請している國家?機関には、中國、日本、韓國、シンガポール、インド、EU、イタリア、グリーンピースが含まれる。オブザーバーの資格を得ることで、同評議會の會議に出席できるが、長官クラスの會議には出席できない。
1996年に発足した北極評議會は、北極圏の國際ルールを制定する団體だ。
米國のジョン?ケリー國務長官は昨日スウェーデンに到著し、ストックホルムでスウェーデン側と會談した後、キルナに向かう予定だ。これは米國が北極圏を重視していることを示している。
北極圏には、世界で未だ発見されていない石油?天然ガスの埋蔵量の、5分の1が眠っているとされている。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2013年5月15日