同じ東南アジアにおける隣國として、中國とは一衣帯水の関係であると言われてきた日本の人々の中國人に対する見方はどうか。
「今まではテレビの報道でしか中國人を知ることができず、はっきり言うと良い印象はない。しかし、最近、仕事を通して、中國人と実際に接する機(jī)會があり、根本的に中國人と日本人にはそれほど大きな違いはないと感じた。性格や考え方に違いはあるが、長く関われば、お互いに理解し合うことができる」。
「日本は島國である一方、中國は広大だ。そのため、中國人は一般的に心が広いと感じる。中國では日々、多くの出來事がニュースになると思うが、日本の中國に関するニュースは重要ではないものがほとんどだ。そればかりか、全國放送のニュース番組で中國への嫌悪感を助長する內(nèi)容を放送することさえある。そのため、一部の日本人は中國人を受け入れることができず、中國人に対し、一緒くたな良くないイメージを持つ人が多い」。
上記のような意見を述べてくれたのは日本の會社員である奧和さんと高山さんである。彼らの話から、日本のメディアが形成した中國人のイメージと実際に生活の中で接する中國人とは全く違うことが分かる。現(xiàn)実の中國人は一般的な日本人とはそれほど大きな差はない。それにも関わらずメディアが形作る中國人は劣悪なイメージである。そのような現(xiàn)象はなぜ起こるのだろうか。研究調(diào)査機(jī)関「第一資訊」の朱曼君氏は「中國人が日本人の中國人に対する見方を知りたい一方で、日本人もまた、中國人がどのように自分たちを見ているかに強い関心を持っている。日本語を勉強する人ほど反日感情を持つ人が多く、英語を勉強している中國人の方が日本に好感を持ってる人が多いという意見が日本にはある。仕事柄、毎日日本のメディアをチェックするが、中國に関する肯定的な內(nèi)容が伝えられることはほとんどない。特に日本メディアが日本で働く中國人を取り上げるときには、犯罪などのマイナス面のニュースが大半を占める。日本の會社で真面目に一生懸命働く中國人が取り上げられることはほとんどない」。
日本も韓國も中國の隣國であるものの、両國の中國人に対するイメージはこうも差がある。その原因は微妙な政治関係のほか、メディアの影響というのも無視できない。國家間の友好的な関係をどのように民間交流から築いていくかは、全てのメディア関係者に與えられた課題である。
「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」2013年7月30日