日本では、杉山美貴さんのようなスポーツに長けた學生は、ほとんどが學校のクラブ活動への參加がスポーツを始めるきっかけになっている。學校のクラブ活動はスポーツに興味をもつすべての學生に門戸を開いており、學生の能力云々や將來性があるかどうかといった選抜條件はない。そうでなければ、杉山美貴さんのように先天的な條件に欠ける學生が一歩一歩自分の夢に近づいて行くことはできない。
中學校の段階では、學校スポーツは普及を主な任務としているため、スポーツの成績で大きな目標を掲げる學生は、大學に進學してから専門のコーチや訓練設備といった環境を求めることになる。
不老団長によると、日本のハイレベルなスポーツ競技は主に二つの體系に分かれる。一つはプロ?スポーツ。しかし、これはサッカーや野球、バレーボールといった少數の専門要素の高い種目に限られる。もう一つはオリンピック體系で、主に大學と一部の企業が出資する社會スポーツクラブである。
オピンピックに出場することを夢見る學生にとって、夢を葉えることができるかどうかは、先天性や成績だけではなく、高校のときに自分の人生の方向性を決める必要がある。そして相応の訓練設備を提供してくれる大學を選び、優秀なスポーツの成績とそれなりの一般教科の成績を殘さなければならない。もちろんオリンピックに出場できるようなアスリートは、オリンピック委員會や一部の企業からサポートを得ているが、そうしたサポートを得られる時點で、彼らはすでに競技人生で最も厳しい時期を乗り越えてきている。
アスリートたちがオリンピックの夢を諦めず、最終的に競技の舞臺に立って最大限の能力を発揮できるのは、自分たちの種目に人一倍強い思い入れがあるからだ。これは日本が學校スポーツを発展させる上で掲げる「個人の意志の尊重」である。「私たちはその學生にどんなに有利な先天的條件があろうとも、運動能力がどんなに高くとも、學生自身の意に背いてまでスポーツ選手になることを強要したりすることは絶対にない」と不老団長は語る。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2013年8月27日