日本の勝手な気焔や世論の喧騒とは異なり、インド政府は中國牽制の意図を明確には示さず、日本に歴史學習をと婉曲に提案した。共同通信社が伝えたところによると、インドのクルシード外相は6日に公明黨の山口那津男代表と會談し、安倍晉三首相の靖國神社參拝に絡み「日本は歴史的にいろいろ経験し、振り返って正しくないこともある。學習して先に進むのがベストだ」と述べ、中國や韓國の反発を踏まえた慎重な対応を求めた。
「日本は日印合同で中國に対抗する世論と狀況づくりを積極的にしているが、インドはそれに熱心でもなく、反感もない。協力から実質的な利益を得ることにもっと関心がある。インドにとって日印協力の土臺は実用的なもの」。中國現代國際関係研究院南アジア問題専門家の傅小強氏は7日の「環球時報」の取材に、日印交流についてこう語る。さらに、「日本との関係発展は、インドの『東進戦略』に一致するが、日本と連攜し、日本の束縛を受けるということではない。インドのけじめは常に外交政策の自主性と戦略的獨立性にある」と指摘する。
中國社會科學院日本研究所の楊伯江研究員は「日印の接近は、疑うまでもなく中國牽制で連攜するのが狙いだ。我々はこれを軽視してはならないが、誇張する必要もない。インド洋は日印が意気投合した最高戦略で、インドはそれに特別な感情があり、日本はそれを海上の生命線とみなしている。両國は中國のこの海域における軍事力に共通の懸念がある。日印防衛協力にインド洋合同軍事演習の內容も含んでいるのはそのためだ。両國はまた、『インド太平洋』の概念を共同で提唱し、インド洋と太平洋をめぐる戦略的意図で合意しているが、具體的協力となると、日本の中國牽制の色合いはインドを大きく上回る」と指摘する。