李克強(qiáng)総理は先ほど、2015年政府活動(dòng)報(bào)告の中で、「創(chuàng)客」(ITを基礎(chǔ)とするベンチャー企業(yè)の創(chuàng)業(yè)者)という言葉を使用した。経済學(xué)の角度から見(jiàn)ると、政策の支援を受ける中國(guó)の創(chuàng)業(yè)者たちは、「既存の需要」と「未開(kāi)発の技術(shù)」の間に存在する矛盾の解消を著眼點(diǎn)とし、新たな商品?サービスを積極的に開(kāi)発することができる。また「まだ存在しない需要」と「既存の技術(shù)」の間の矛盾の解消を著眼點(diǎn)とし、既存の商品?サービスの特異性を発掘?利用し、新たな市場(chǎng)を開(kāi)拓し、新たな生活の需要を創(chuàng)り出すことができる。
しかし同じ「既存の需要」を満たす商品?サービスであっても、どれほど需要を満たせるかという水準(zhǔn)には大きな差がある。これは注意すべき問(wèn)題の一つだ。消費(fèi)者は常に、より高い水準(zhǔn)で需要を満たしてくれる商品?サービスを求めようとする。ショッピングのため訪日する中國(guó)人客が激増しているが、これは一つの問(wèn)題を示している。中國(guó)人が日本で購(gòu)入しているのは、立派な「ハイテク製品」などではない。これらの日本製品は、技術(shù)的には特に変わった「重大な革新」を成し遂げておらず、非常にシンプルであると言えるほどだ。メーカーは消費(fèi)者の立場(chǎng)になり、著実に市場(chǎng)調(diào)査を行っている。メーカーは生産現(xiàn)場(chǎng)を重視し、苦しい研究を地道に続け、「一品入魂」という精神を発揮し、商品の品質(zhì)にこだわり、さらに「良い商品」を作る過(guò)程と結(jié)果から大きな喜びを得ようと努力している。これは日本製品が消費(fèi)者を引きつける真の理由だ。日本の専門家はこのような精神を「匠の精神」と呼び、「良い商品」を作るため數(shù)十年間に渡り「技」を磨き続ける中小企業(yè)を日本の「國(guó)寶」と呼んでいる。
日本企業(yè)が世界から好評(píng)を博する有名商品(最終製品、中間製品を含む)を作り出せるのは、この恒久の「匠の精神」によるものだ。筆者は日本のバイト用チップを製造する中小企業(yè)を視察したことがある。この會(huì)社は1930年代末創(chuàng)業(yè)で、金屬製ボールペン用のバイトを作っていた。彼らはその後「カット」という字に魅入られたかのように、薄型で丈夫なバイト用チップを作り続け、紙よりも薄いチップを作り出した。一列に並べられた數(shù)十枚のチップは毎分3萬(wàn)回のペースで回転することで、シリコン単結(jié)晶をカットし數(shù)百枚のウエハーにし、髪の毛の數(shù)分の一の隙間しか殘さない。これらの「小型チップ」は、攜帯電話、パソコン、ソーラーパネル、ミサイルに不可欠な半導(dǎo)體チップだ。
我々は人々の既存の、未だ満たされていない需要を満たす、さらには新たな需要を生み出す「創(chuàng)客の理念」を打ち出すことができる。その他にも、既存の、もしくはすでに創(chuàng)造された新商品?新サービスを磨き上げる「匠の精神」を提唱することも可能だ。中國(guó)の持続可能な発展は、「創(chuàng)客の理念」と「匠の精神」を共に活用する必要がある。(筆者:馮昭奎 中國(guó)社會(huì)科學(xué)院名譽(yù)學(xué)部委員、中國(guó)中日関係史學(xué)會(huì)顧問(wèn))
?中國(guó)網(wǎng)日本語(yǔ)版(チャイナネット)? 2015年3月30日