趙海波はしばらく前、上海からハルビンを訪れ、中國侵略日本軍731部隊罪証陳列館の犠牲者の名が連ねられた壁に、74年前に行方不明となった祖父?趙連城の名を見つけた。
中國侵略日本軍731部隊罪証陳列館の研究員は、731部隊に「特別移送」された人物の資料の中に、「趙連城、男、38歳、原籍山東、中國侵略日本軍虎林936部隊宮西討伐隊が昭和16年度に捕捉したソ連スパイ」との記録を見つけた。731部隊に移送された趙連城は人體実験の犠牲となった。
731部隊の初代部隊長?石井四郎は、細菌武器の効果を確かめるため、生きた人間を使った細菌実験を発明した。趙連城は、數千人の犠牲者の一人にすぎない。人體実験において、最も許されないのが生體解剖であった。