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不都合な歴史を忘れる、日本が示す危険な傾向

不都合な歴史を忘れる、日本が示す危険な傾向。

タグ: ユネスコ 歴史 中日関係 南京大虐殺 広島 長崎

発信時間: 2015-10-16 13:19:12 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ユネスコは9日、2015年に世界記憶遺産に登録された47件の名簿を発表した。中國が登録申請していた「南京大虐殺の文書」も登録された。日本はこれに強く反発し、関連機関に公平性が欠けると批判し、「ユネスコの拠出金を一時停止する」と脅迫した。

本件は中日の歴史問題をめぐる新たな駆け引きと言える。昨年3月の登録申請から現在の成功に至るまで、日本は中日関係への影響、信ぴょう性などを口実に抗議を続け、裏で輿論戦を展開し、全力を盡くしていた。しかし歴史は歴史であり、一部の歴史を忘れ、書き換えることは許されない。南京大虐殺は中華民族の傷跡であり、全人類が二度と被ることの出來ない痛みだ。世界の歴史學界において、これはアウシュビッツのホロコースト、広島?長崎の原爆投下と共に、第二次大戦中の3大事件とされている。ホロコーストと原爆投下は1979年と1996年に、世界文化遺産に登録されている。南京大虐殺の文書は、古都30萬人の市民が虐殺された真相を記載しており、「平和を惜しみ、人類の尊厳を守る」という名義を持つ。登録されるのは必然的かつ至極當然で、疑いの余地もない。

歴史は過去だが、歴史に対する態度は現在と未來に関係する。日本はこれを知らないわけではなく、知りすぎているのだ。あの手この手で中國の登録申請を妨害する一方で、「東寺百合文書」や、第二次大戦後のシベリア抑留者に関する資料「舞鶴への生還」の登録申請に勤しんでいる。日本の登録申請は、中國に対する妨害、教科書書き換え、集団的自衛権の行使容認、靖國參拝などと同じく、軍國主義との間に徹底的に一線を畫さず、軍國主義の意識を強める行為だ。安倍政権にとって、歴史が真実であるか、行いが正義であるかは重要ではなく、現在の現実的な政治、未來の勝手な行いに役立てることができるかが重要なのかもしれない。ただしこのように歴史を修正し、歴史の流れに逆行することで、この國をどこに導こうとしているのだろうか?

多くの學者は日本の國民性について論じる際に、その地理的環境と結びつけている。フランスの歴史學者のフェルナン?ブローデル氏は著書の中で、「日本は孤立し、閉鎖的で、島國の特徴を持つ。この寂しく孤獨な狀態を打破するために、意識的に頻繁に取り組みを進めざるを得ない」と指摘した。面積が狹く、資源が不足し、地震が多発し、危機感が強いこの島國が、自國の強化を「意識的な取り組み」の著眼點としていることは參考になる。しかし各方面への拡張を目指し、侵略の危険な傾向を持つことには警戒が必要だ。特に隣國であり、かつて侵略を受けた中國は、歴史を胸に刻み、自國の強化に取り組まなければならない。最大限に全世界の正義の力を発揮し、國?地域?世界の平和と発展の妨害を防がなければならない。

 

「中國網日本語版(チャイナネット)」2015年10月16日

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