日本政府は今年4月、「日米防衛(wèi)協(xié)力のための指針（ガイドライン）」の改定で米國(guó)政府と合意した。さらに、9月には安全保障関連法案（安保法案）を強(qiáng)行採(cǎi)決。日本の隣人である中國(guó)にとって、この2つの措置で安全保障環(huán)境に微妙な変化が生じている。今月24日に開幕した「第11回北京－東京フォーラム」の安全保障分科會(huì)で、中日両國(guó)の代表はそれぞれの見解を述べた。安全保障情勢(shì)をめぐり、北京國(guó)防大學(xué)教授の朱成虎氏を取材した。 　

朱成虎氏は、中國(guó)の國(guó)防費(fèi)の増加を日本が一方的に強(qiáng)調(diào)しているものの、中國(guó)を取り巻く複雑な安全保障環(huán)境を認(rèn)識(shí)していないと指摘。中國(guó)は現(xiàn)在、ほかの大國(guó)が経験したことのない、様々な安全上の課題に直面している。日本に対処するために中國(guó)が國(guó)防費(fèi)を増額させているというのは誤った認(rèn)識(shí)だ。 　

もちろん、中日両國(guó)の間は誤解と意見の相違ばかりではなく、協(xié)力の余地もある。安全保障問題の解決にあたって、中日両國(guó)が対話?交渉を通じ、解決しやすい問題、緊急性の高い問題から著手するなど、5つの原則を堅(jiān)持する必要があると、朱成虎氏は指摘した。この5つの原則を堅(jiān)持することによって、安全保障において中日雙方の協(xié)力が前進(jìn)する可能性が生まれる。

南中國(guó)海問題も、長(zhǎng)い間にわたって中日両國(guó)が注目する焦點(diǎn)の一つ。これについて朱成虎氏は、南中國(guó)海における中國(guó)の行動(dòng)は、いずれも他國(guó)が取った行動(dòng)への対応に過ぎず、南中國(guó)海情勢(shì)の安定化を図る上で重要な役割を果たしていると解説。中國(guó)が南中國(guó)海で人工島の造成や関連施設(shè)の建設(shè)を進(jìn)めていることに関し、人工島の建設(shè)は中國(guó)が堅(jiān)持している「対話による平和的な解決」と矛盾していないと指摘。中國(guó)が人工島建設(shè)に踏み切ったのは、ほかの國(guó)が人工島や施設(shè)を建設(shè)したことへの一種の対応だ。中國(guó)の動(dòng)きは、マレーシアやシンガポールへの脅威にはならない。一方、フィリピンが挑発を続けてきたからこそ、脅威として受け止めているのだ。

「中國(guó)網(wǎng)日本語(yǔ)版（チャイナネット）」2015年10月25日