◇文化交流の取り組みを強化
小倉氏は、「政府の文化交流への取り組みは、両國の文化交流の成果に直接的な影響を及ぼす。中日交流センターは10年前、両國の中高生の交流を支援し、相手國でホームステイさせるため、基金を設立した。このプロジェクトは、非常に優れた効果を発揮した。しかしさまざまな原因により、國際交流基金が文化交流に用いる経費は、今年やや削減された。同フォーラムを通じて両國政府に呼びかけ、文化交流の取り組みをさらに拡大するよう求めたい」と話した。
◇開放的で寛容な文化交流
出席者は、文化とは國境のない全人類に共通する精神の富であり、雙方はより開放的かつ寛容な心、より広い視野によって文化交流を促進すべきだと指摘した。北京劇曲評論學會會長の勒飛氏は、「文化交流は一國のみに限られるべきではない。例えば一帯一路(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)だが、古代シルクロードによって多くのモノが中央アジアから中國に、そして日本へと伝わった。日本はおそらく、シルクロードの終點だった。文化交流において、雙方は心の狹いナショナリズムを回避するべきだ」と述べた。
◇若者の參與を拡大、両國の文化交流に新たな活力を注ぐ
中國人民大學國劇研究センター執行主任、北京外國語大學蕓術研究院院長の孫萍氏は、「若者は両國の交流における永遠の話題、両國の希望と未來だ。両國の若者はより広く文化交流に參與するべきだ」と指摘した。一橋大學教授の江川雅子氏も、「東京大學と北京大學の學生は、定期的に討論會を開く交流枠組みを設け、中日関係が困難に直面している時期でも対話と意思疎通に取り組んだ。両國の若者の間でこのような交流を増やし、両國関係の美しい未來を築ければと思う」と話した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2015年10月26日